味付きゆで卵

ゆで卵の殻の外から塩味を付ける。
コンビニやキヨスクで売っている「味付きゆで卵」を、圧力容器など特別な道具を使わないで、家庭にある台所道具だけで作りたかった。
長年考えてきた。濃い塩水で茹でても塩味は付かない。
長年鶏のエサに携わっていた人が身近な職場に来られた時、雑談の中で「ゆで卵に殻の外から味を付けたい」と話した。
「簡単ですよ」と答えてくれた。「浸透圧と温度変化の両方です」と聞いた瞬間に長年の疑問は解けた。浸透圧はやっていた。
「ゆで卵は殻が剥けやすいように、茹でたらすぐに冷水につける」と、今まで読んだどの料理テキストにも書いてある。
すぐに冷水につけていたから、ゆで卵に塩味を付けることはできなかった。

14年の夏休み、離れて暮らしている玉子料理研究家の三男、中学三年生に、考えられるすべての組み合わせで、味付きゆで卵を作る方法の実験をしてもらった。
以下はその研究レポートである。
「味付きゆで卵の研究と考察」



真水で茹でて
茹で上がった直後に
熱いまま
熱い
濃い塩水に浸ける

塩味がついた


真水で茹でて
茹で上がった直後に
熱いまま
冷たい
濃い塩水に浸ける

塩味がついた


飽和食塩水を作る
20度の水の
塩の飽和量は約26%
100CCの水に
36gの塩を入れると
約26%になる
もっと入れて飽和食塩水にする


失敗したたくさんのゆで卵は
マカロニサラダに使った


真水で茹でて
茹であがった時
塩を投入して濃い塩水した
そのまま冷やしたが
塩味はつかなかった
 


浸ける時間

3時間では
塩味は薄い
一晩(12時間)おくと
塩が濃すぎる

中間の6時間ぐらいかな