C.パン

6.サンドイッチ

 フランスパンに具を挟み、オープンサンドを作る。フランスパンを4cmぐらいの幅に輪切りにして、中央に具を挟むための切れ目を入れる。具の基本は、野菜+肉類・卵類・チーズ+ドレッシングである。

 野菜はサラダ菜・レタス・きゅうり・ポテト・キャベツ・ピクルス。

 肉類はハム・ソーセージ・ベーコン・ボロニアソーセージ・シーチキン、ゆで卵・オムレツ・先に出てきたフォークでつぶしたマヨネーズゆで卵
 チーズはスライスチーズ・ピメントチーズ・スモークチーズなどである。
 ポテトサラダやマカロニサラダなど市販のサラダや、肉屋のメンチカツ・コロッケ・ハンバーグなど何でもよいのだが、水分の多いものは避ける。

 ドレッシングはマヨネーズ・サザンアイランドドレッシング・辛子バター・ケチャップ、辛子。
 パンに野菜とハムを挟み、マヨネーズをかけて辛子をのせて食べる。たったこれだけでよいのだ。友達と一緒に食事する時など、ハムやサラダを買ってきてすぐに食べられるから、料理の内に入らないかもしれないが、ビールにもよく合い、おなかも膨らみ、季節を問わず特別な道具も要らず、材料の保存もきく。

 生野菜もあまり意識せずに食べられる。ナイフだけあればいい。サラダ菜やレタスは、水洗いして手でちぎる。パンと中身はどこでも買え、何人分でもすぐにできる、というよりも作りながら食べる。

 喫茶店やレストランで本格的・日本的な(ハム1枚の薄っぺらな)サンドイッチを食べると、量も少なく、案外高いものとなる。まさしく「軽食」である。私などは3人前ぐらい食べてしまいそうだ。
 ボリュームたっぷりのものをたくさん食べるためには、自作が一番である。但しサンドイッチ用の12枚切りや10枚切りの食パンは急に高くなるし、他には使い道がない。

 そこで6枚切りの食パンを買ってきて、サンドイッチにする分だけを12枚切りにする。
 まな板に平にパンをのせて、ナイフで横から水平に、上下半分の厚さに切る。多少厚みにバラつきがあっても構わない。真ん中に穴が開いても気にしない。

 ナイフを水平にして、パンの耳の部分を、パンを回しながら水平に切っていくとうまくいく。(良く切れるナイフでないとボロボロになってしまう…腕より道具である)
 パンの耳を捨てるなど、とんでもないことであり、食べ物を料理するにあたり、材料を大切に使う心構えが必要である。

 パンに塗る辛子バターは、ソフトマーガリン+練り辛子で作る。冷蔵庫から出したバターは固いので、ソフトマーガリンを使うことをお薦めする。小鉢にソフトマーガリンを必要量取りだし、チューブ入り練り辛しを1センチぐらい入れてかき混ぜる。辛いのが好みの方はもう1センチ足し、味見してさらに1センチ追加し…。

 他にマヨネーズとケチャップが使用できる。
 中身はゆで卵マヨネーズ・ハム・ショルダーベーコン・薄い卵焼き・スライスチーズ・とんかつ・ツナ缶・トマトにきゅうり・ポテトサラダ・サラダ菜・レタスなどから選ぶ。
サラダ菜は水洗いしてよく水を切る。レタスは葉を手でちぎり、水洗いして、しっかりと水を切る(ボウルに入れ、ざるを被せ、よく振って水を飛ばす)。
 ツナサンド用にレタスとツナ缶をミックスするときは、葉を小さめに手でちぎりボウルに入れて、ツナ缶をその中に開けて少量の塩を振り、マヨネーズを入れて混ぜ合わせる。

 レタスを切る時は、ナイフは使わないで手でちぎる。レタスは金属嫌いなのだ。

 パンに薄く辛子バターを塗り、マヨネーズ卵やツナサラダを挟む。ハム・卵焼き・チーズには辛子バターが、きゅうりやトマトのときにはマヨネーズを塗る。どちらもパンと中身の間に、油性の膜を張り、パンが具の水分を吸収しないようにバリアーの役目をしている。
ピクルス(ハンバーガーの上に乗っている、西洋風きゅうりの酢漬け)の薄切りを一緒に挟むと味が引き立つ。カツサンドのときは、とんかつソースを塗る。ハムサンドでは何枚も重ねる。1枚ではハムの味がしない。
 できあがったなら、まな板などの平らな台の上に重ねて、パンの上に皿を重し替わりに置き、10分ほどパンと具をなじませる。
1セットづつ、よく切れるナイフで食べやすいように、縦・横・斜めに切る。耳を切るなんて無駄な手間はかけずに、当然耳ごと食べるのだ。 

7.ホットドッグ

ホットドッグには遊園地や学園際など、お祭りの華やかな雰囲気がある。ホットドッグ用のロールパンを使いたいが、見つからないときにはバターロールで代用する。どちらの場合も縦に切れ目を入れてからオーブントースターで焼く。焼いた後ではパンが柔らかくなり、切れ目が入らない。

 ウィンナソーセージを使うときは、鍋の湯でゆでる。魚肉ソーセージは長さが調度よいので、縦半分に切り、平面を下にしてフライパンで焼く。ホットドッグ専用の長いソーセージもあるが高価であり、ポークウィンナーが長さも値段も手頃である。

 ソーセージだけではなく、レトルトや半完成品のハンバーグを、縦2つ割りにしてもよい。メンチカツやコロッケも応用範囲である。

 焼いたパンの切れ目に、サラダ菜やレタスを挟み、ソーセージなどを入れてケチャップ・辛子を塗って出来上がり。

 本格的に作るときには、キャベツを5oぐらいにきざみ、フライパンでサラダ油で炒めて塩を振り、カレー粉で味を付けたキャベツのカレー炒めを作って、ソーセージとともに挟む。これもピクルスがあればしゃれた味となる。

 瓶詰のピクルスは冷蔵庫で3か月ぐらいは保存できる。きゅうりのピクルスを、縦でも斜めでも薄切りにして、ソーセージの脇に挟むだけで引き立つ。酸っぱさが嫌いな人もいるが、薄く切ると気にならない。東欧製で案外安いものだ。

 辛い味が好きな人にはピメントピクルス、ペパロニという小さな唐辛子のピクルスがある。そのまま挟むと大人の味がする。マスタード(辛子)も粒々の瓶詰を使うと辛味が少なく、高級なイメージが出る。

 ハンバーガーは外で手軽に食べられ、ありふれているが、ホットドッグは店が少なく、ハンバーガーより目新しさがあり、使うソーセージの種類でエコノミーにも高級品にもなる。

 仲間内のパーティー用の軽食にお薦めの一品であり、ラップにくるみ、弁当に持って行ってもしゃれている。

 

 青森県三沢基地の航空祭は9月に行われる。航空自衛隊と米軍三沢基地の両方のお祭りであり、ブルーインパルスの展示飛行とロック岩崎氏のアクロバット飛行が人気を呼んでいる。

 私のお目当ては米軍関係者が作る屋台のホットドッグである。パンは焼いていない。ソーセージがパンの間に挟まっているだけであり、ケチャップとマスタードを好みでかける。きわめてシンプルなホットドッグが150円。

 指を2本立てて「二つ」というと「Tow dogs ネ」といいながら若い兵士が忙しく働いている。家族で働いている屋台もある。

 ハンバーグも牛肉100%がシンプルに挟んであるだけ。他にはピクルスもレタスも入っていない。家庭用だろうか。飲み物は缶入りのソーダ水が50円。

 また横道にそれる。ビーフ100%のハンバーグにはどのようにして味付けをするのだろうか。牛肉100%に塩・胡椒を入れるとその時点で100%ではなくなる。塩・胡椒してはいけないのだ。

 答えは「フライパンに塩を振っておく