新潟市の名物郷土料理である。「郷土料理」がだんだん姿を消している。ファーストフードが全盛期で、我が国でも外食を中心にどんどん侵食している。
最近「スローフード」が見直されてきた。地域の伝統的な食品を使う、時間がかかる手作り料理である。
郷土料理は、まさしくスローフード。郷土料理には決まった作り方はない。母から子へ、長い間語り継がれてきた我が家だけの味である。母親たちは料理教室に通ったわけではない。
郷土料理とは 「地域の― 地元、県内、国産― 季節の材料を使う」 「これがなければならない というものではなく、ある材料で作る」 「自然の材料で作る」 これが私流の定義である。もう一つ「買い物に行かない」
郷土料理とは素朴な、質素な料理でなければならない。お金を使って、材料を揃えて作る料理ではないのだ。
何でも作ってしまう「レストラン我が家」から、郷土料理を大切に伝えていきたい。
参考資料 読売新聞 平成15年1月18日 「甲信越うまいもの図鑑」