のっぺ

新潟市の名物郷土料理である。「郷土料理」がだんだん姿を消している。ファーストフードが全盛期で、我が国でも外食を中心にどんどん侵食している。
最近「スローフード」が見直されてきた。地域の伝統的な食品を使う、時間がかかる手作り料理である。
郷土料理は、まさしくスローフード。郷土料理には決まった作り方はない。母から子へ、長い間語り継がれてきた我が家だけの味である。母親たちは料理教室に通ったわけではない。
郷土料理とは 「地域の― 地元、県内、国産― 季節の材料を使う」 「これがなければならない というものではなく、ある材料で作る」 「自然の材料で作る」 これが私流の定義である。もう一つ「買い物に行かない」
郷土料理とは素朴な、質素な料理でなければならない。お金を使って、材料を揃えて作る料理ではないのだ。
何でも作ってしまう「レストラン我が家」から、郷土料理を大切に伝えていきたい。



鮭 貝柱  (読売新聞15年1月18日)
かまぼこ 竹輪
里芋 ニンジン レンコン
銀杏 百合根 こんにゃく
椎茸 絹さや イクラ


野菜とこんにゃく他は
拍子木に切る


出しを取る
干し椎茸戻し汁
昆布 貝柱
イリコ(煮干しのこと)


イリコは手持ちの小さなものをつかった
もっと大きいほうがいい
イリコは出しだけで盛り付けない


味付けは
醤油と塩

あとで塩鮭とイクラから
塩味がでる
最初は薄く
基本は塩味であり
色は薄い
 


出しに里芋から入れて
弱火でじっくりと
材料に味をしみこませる

昔は七輪を使ったであろう
火力は弱かったはず

煮崩れないように
汁をにごらせないよう


仕上げに
絹さやとイクラを入れる
基本的に
冷たい料理である
煮直せば
里芋が煮崩れる
 


今日の材料は
写真撮影用の特別
こんなに揃える必要は無い
でも新潟は
銀杏もレンコンも
とても安い
北海道産百合根だけが高かった
 

参考資料 読売新聞 平成15年1月18日 「甲信越うまいもの図鑑」