江戸時代の茶人「堅田幽庵」に由来する料理名で、醤油と酒を混ぜたものに魚を漬けてから焼く料理である。
漬けておく「幽庵地」は醤油・酒・味醂の混合液であるが、味醂が江戸時代から料理に使われていたかは私は知らない。
堅田とは琵琶湖のほとり。近江八景の「堅田の落雁」の堅田である。
今は冷蔵庫があり、魚は冷蔵車で輸送される。江戸時代、日本海の魚を都に運ぶ「鯖街道」があった。
塩鯖を使った「鯖寿司」は京都の名物である。鮮度の落ちた魚を幽庵さんはどのようにすればおいしく食べられるか、今の私と同じように、一所懸命考えたと思う。
「柚子を使った料理を幽庵焼きという」とは明らかな誤りである。
柚子を入れてもいいが、冷蔵庫の無いころから名前のある料理なので、だとすれば、柚子が入手できる季節だけの料理となってしまう。
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醤油と酒は等量 醤油大さじ 5 酒 大さじ 3 味醂 大さじ 2 という割合にした ブリを1時間以上漬ける |
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本当は網焼にしたい でも フライパンで焼ける 少量サラダオイルを引いて 中火で焼く |
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ひっくり返して しっかりと焼く |
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厚い部分が 焼けたかどうか 気をつけて |
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ブリの幽庵焼き できあがり |