銀 杏 ぎんなん

お屋敷に銀杏の大木がある埼玉県川島町の田中さんから「銀杏がたくさん生った。お庭で拾って中身を乾燥させた」と連絡があり、三男といっしょにお屋敷を訪ねた。
広いお屋敷に見上げるような大木があり「地面をはって拾ったのよ、家族からは匂いで嫌がられた」と笑っていた。
拾った銀杏はバケツに入れ水の中で外の匂い部分を取り除いたという。たいへんな苦労が詰まっている。たくさんいただいた。

新潟の仕事先で、農家のお母さん方に銀杏の焼き方を聞いた。それは思いがけない答えだった。電子レンジを使うという。
私が小学生のころ 盛岡市大慈寺小学校の校庭で、晩秋に係りの人が落ち葉焚きをしていた。校庭の片隅に落ち葉を積んで
風の無い日の夕方に燃やすのだ。いちょうの木もあって、その実を拾ってガキ大将が火にくべる。しばらくするとポーンと音がして銀杏が落ち葉から飛んでくる。
ガキ大将はひとつずつ配る。殻の中から緑色の実がふっくらとして顔をだしている。おなかが空いている。お餅の味がした。



銀杏

さてどうして焼こうかな
 


ペンチで殻を立てて
つぶした
コツがいる
専用の銀杏割り器は1000円以上する


銀杏は新潟では「のっぺ」に使う
高価なものだ
左は餅焼き
右は封筒


画像が1枚よけいだった 


ペンチで割った銀杏を
封筒に入れて
端を折り曲げ
電子レンジで1分ぐらい


膨らんでくる
レンジ用ポップコーンのようだ


これは割らないで
レンジに入れたもの
ポーンとはじける音がした
 


割らないで入れると
完成品にバラ付きがある


割ってから
電子レンジに入れる
 


こんな感じに仕上がる


封筒から出し

殻を取り除いた 


餅焼きに上に網をかぶせ
直火で炙った
焦げる

バラ付きが出る


直火の完成品
でも手っ取り早い

この味が小学校時代の味


いい塩をかけて
おつまみになった


たなかさん ごちそう様